メタルマスク製造について
メタルマスクとは
現在の高密度化されたデジタル機器類の電子基板には多くの表面実装部品が使われています。これらはマウンターと呼ばれる自動搭載機で実装されますが、では半田付けはどのようにして行われるのでしょう。多くの場合は、従来の半田槽とは異なり、クリーム状の半田を使ってリフロー炉と呼ばれる高温炉に通すことで半田付けされます。
「メタルマスク」とはクリーム半田を基板に印刷する時に使用する印刷版のことです。
ステンレスの薄板に基板の半田を載せるランド形状に合わせた穴があけられています。 この穴の成形方法によって、レーザーマスク,エッチングマスク,アディティブマスクの種類があります。
いま益々高密度化する基板に対応できる、高精度のメタルマスクが求められています。
プリント基板アロケートドットコムでは高精度・短納期が可能なレーザーマスクを中心に低コストマスクのご提案を致しております。
弊社で取り扱うメタルマスクの種類は以下の2タイプです。
なお、はじめてのお客様とのお取引の場合、仕様にあわせて、細部を調整させていただきます。
A.簡易タイプ
着脱可能なレーザーメタルマスクです。版の管理が省スペースで可能、多品種の試作開発にはぴったりの低価格メタルマスクです。
B.普通タイプ
レーザメタル
(0.5mmピッチのフラットパッケージ対応)
- ピッチ精度が優れています。
- サイドエッヂがなく、開口部がテーパー形状のため、半田ペーストの抜け性が良好です。
- 開口精度に優れ、パターン孔が均一に仕上がります。
アディティブメタル
(0.3mmピッチのフラットパッケージ対応)
- ピッチ精度が優れています。
- サイドエッヂがなく、開口部がテーパー形状のため、半田ペーストの抜け性が良好です。
- 開口精度に優れ、パターン孔が均一に仕上がります。
エッチングメタル
- 最も一般的に使用されるメタルマスクです。
- 他のメタルより短納期・低コストが可能です。
テーパー付 エッチングメタル PAT.P.5-338108
- エッチングの際に出来る孔の中心部分の突起により、クリームハンダの透過が悪くなることがエッチングメタルマスクの欠点でした。 スキージ面側よりも、印刷面側の開口部を大きくし、テーパーを付けてありますので、クリームハンダの透過が良くなり印刷性が向上します。
簡易マスク(クリームハンダ印刷用)
- 当社の簡易マスクはステンレスメッシュを使用しており、テトロンメッシュに比べ線径が細く、オープニングが広いため、インクの透過性に優れています。
- 膜面はフラットで解像性に優れており、柔軟性のあるエマルジョンを使用しているので、凹凸の激しい印刷面にも良く密着し、ニジミの無いシャープな印刷ができます。
仕様
断面形状 | エッチングメタル | レーザメタル | アディティブメタル |
---|---|---|---|
材質 | ステンレス | ステンレス | ニッケル |
硬度 | 300HV以上 | 300HV以上 | 300HV以上 450HV以上 |
開口精度 | 板厚の±12%以内 | ±10μm以内 | 板厚の±10%以内 |
サイドエッヂ | 板厚の±10%以内 | なし | なし |
最小抜き幅 | 板厚の±120% | 板厚の±100% | 板厚の±100% |
断面形状 | スキージ面 | スキージ面 | スキージ面 |
板厚 | 0.10・0.12・0.13 0.15・0.18・0.20 |
0.10・0.12・0.13 0.15・0.18・0.20 |
0.05-0.20の 板厚内で任意 |
板厚精度 | 板厚の±5%以内 | 板厚の±5%以内 | 板厚の±5%以内 |
板厚と最大メタルサイズ | 0.05 400×450 0.10 600×600 0.12 600×600 0.13 600×600 0.15 600×600 0.18 600×600 0.20 600×600 |
0.05 400×450 0.10 600×600 0.12 600×600 0.13 600×600 0.15 600×600 0.18 600×600 0.20 600×600 |
150×150-520×550内で任意 |